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「民意のリテラシーにむけて―「世論の輿論化」を考える」 戦前の日本では輿論(よろん)public opinionと世論(せろん)popular sentimentsが区別され ていたが、戦後は「世論と書いてヨロンと読む」習慣が定着してしまった。「輿論の世論化」 は1920年代の大衆政治化、マスメディア普及とともに始まり、戦時下の国民精神総動員で 加速化した。「輿論」不在の言語空間は私たちに何をもたらしたのか。総力戦体制の言論 空間から「復員」するためには、まず輿論と世論の区別から始めるべきである。ウェブ時代 に「世論の輿論化」、すなわち「輿論2.0」を取り戻す方策を考える。 ■ この講演にご関心をお持ちの方へ 世の中の動きをどう見るか、考えるか、今それが問われています ・6/23(月) 池上 彰氏 「学び続ける力」
『大衆宣伝の神話―マルクスからヒトラーへのメディア史』弘文堂、1992年 (2014年・ちくま学芸文庫/増補) 『現代メディア史』岩波書店、1998年 『「キング」の時代』岩波書店、2002年 ※日本出版学会賞受賞、サントリー学芸賞受賞 『言論統制』中央公論新社(中公新書)、2004年 ※吉田茂賞受賞 『八月十五日の神話』筑摩書房(ちくま新書)、2005年 『メディア社会』岩波新書、2006年 『テレビ的教養』NTT出版、2008年 『輿論と世論―日本的民意の系譜学』新潮社(新潮選書)、2008年 『ヒューマニティーズ 歴史学』岩波書店、2009年 『現代史のリテラシー 書物の宇宙』岩波書店、2012年 『天下無敵のメディア人間』新潮社(新潮選書)、2012年 『物語 岩波書店百年史(2) 教育の時代』岩波書店、2013年 『災後のメディア空間―論壇と時評2012-2013』中央公論新社、2014年 など
『輿論と世論―日本的民意の系譜学』佐藤卓己著、新潮社(新潮選書)、2008年 『災後のメディア空間―論壇と時評2012-2013』佐藤卓己著、中央公論新社2014年 『大衆宣伝の神話 増補―マルクスからヒトラーへのメディア史』佐藤卓己著、筑摩書房 (ちくま学芸文庫)、2014年
http://www12.plala.or.jp/stakumi/ (佐藤卓己研究室)
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