講演日 2016/04/14 (木)

楠木 建
くすのき けん

一橋大学大学院国際企業戦略研究科 教授


講師略歴
1964年 東京都生まれ
1992年 一橋大学大学院商学研究科博士課程修了
      一橋大学商学部専任講師
1996年 同大学同学部およびイノベーション研究センター助教授を経て
2000年 一橋大学大学院国際企業戦略研究科助教授
2007年 一橋大学大学院国際企業戦略研究科准教授
2010年 一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授

この間ボッコーニ大学ビジネススクール(イタリア、ミラノ)、マギル大学ビジネススクール(カナダ、モントリオール)、ミシガン大学ビジネススクール(アメリカ、アナーバー)で客員として講義をする。
専攻は競争戦略とイノベーション。
イノベーションや競争戦略の視点から企業が競争優位を構築する論理について研究している。

講演内容
「長期利益の源泉を考える:オポチュニティとクオリティ」

「稼ぐ力」がこのところのキーワードになっている。しかし、これはいまに始まった話ではない。洋の東西を問わず、いまも昔も経営のゴールは長期利益にある。この講演では、長期利益の源泉を「事業を取り巻く外部環境の機会」と「その事業が内部で創りだす独自の価値」の二つに大別して考える。このどちらを軸足とするかで、企業やその競争戦略もまた区別できる。前者に利益の源泉を求める「オポチュニティ企業」と後者に重きを置く「クオリティ企業」を対比し、これからの日本の企業の競争戦略の指針を提示する。

主要著書
「好き嫌い」と才能』東洋経済新報社、2016年4月刊行予定
好きなようにしてください たった一つの「仕事」の原則』ダイヤモンド社、2016年
「好き嫌い」と経営』東洋経済新報社、2014年
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』(監訳)、アダム・グラント著、三笠書房、2014年
戦略読書日記』プレジデント社、2013年
経営センスの論理』新潮社(新潮新書)、2013年
ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件』東洋経済新報社、2010年
Dynamics of Knowledge, Corporate System and Innovation』(共著)、Springer、2010年
Management of Technology and Innovation in Japan』(共著)、Springer、2006年
Hitotsubashi on Knowledge Management』(共著)、Wiley 、2004年
知識とイノベーション』(共著)、東洋経済新報社、2001年
ビジネス・アーキテクチャー』(共著)、有斐閣、2001年
Managing Industrial Knowledge』(共著)、Sage 、2001年
Japanese Management in the Low Growth Era: Between External Shocks and Internal Evolution』(共著)、Spinger 、1999年
Technology and Innovation in Japan: Policy and Management for the Twenty-First Century』(共著)、Routledge、1998年
Innovation in Japan』(共著)、Oxford University Press、1997年

論文
「イノベーションの『見え過ぎ化』」(2010年) 『一橋ビジネスレビュー』
「カテゴリー・イノベーション:脱コモディティ化の論理」(2006年)『組織科学』
「次元の見えない差別化」(2006年) 『一橋ビジネスレビュー』
「価値分化と製品コンセプトのイノベーション」(2001年)『組織科学』
”Interfunctional Transfers of Engineers in Japan.” (1998年)
  『IEEE Transactions on Engineering Management』
”Organizational Capabilities of Product Development in Japanese Firms.” (1998年)
  『Organization Science』
”Incapability of Technological Capability.” (1997年)
  『Journal of Product Innovation Management』