講師紹介
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講演日 2026/01/20 (火)
大澤 真幸
オオサワ マサチ
社会学者
講師略歴
1958年長野県松本市生まれ。 東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。2007年『ナショナリズムの由来』で毎日出版文化賞を受賞。2015年『自由という牢獄』で河合隼雄学芸賞を受賞。
主な著書に『不可能性の時代』『〈自由〉の条件』『社会学史』『経済の起原』『資本主義の〈その先〉へ』『西洋近代の罪』『〈世界史〉の哲学 現代篇2 アメリカというなぞ』など多数。共著に『ふしぎなキリスト教』などがある。
個人思想誌「THINKING「O」」主宰。現在、「群像」誌上で評論「〈世界史〉の哲学」を連載中。
公式WEBサイト:http://osawa-masachi.com/
講演内容
【オンライン受講】資本主義と民主主義の幸せな結婚は終わったのか?
長い間、資本主義と民主主義は、車の両輪のようなもので、手を携えて発展するものであると考えられてきました。実際、冷戦が終わり、「歴史の終わり」について語られていた頃には、資本主義と自由民主主義の理想的な結合が実現しつつあると思われていました。しかし、21世紀が始まって四半世紀が過ぎた現在、私たちが見ているのは、一方で、資本主義は独特の仕方で変容しつつ、ますます元気になりながら、他方で、民主主義は世界各地で衰退・後退する、という状況です。トランプ現象もまた、このような状況の一部 ―しかも最も目立った一部です。どうして、本来は互いに支え合うと信じられていた資本主義と民主主義とが背反しあうようになったのか。それに対して私たちは何をすべきか。揺れ動く現在を考えます。◎見逃し配信日程 ※本講演を予約された方のみ
2026年1月30日(金)0:00 ~ 2月5日(木)23:59
視聴方法は受講券を購入された方のご登録メールアドレス宛に、見逃し配信開始日の2営業日前にメールでご案内します。
主要著書
『〈世界史〉の哲学 現代篇2 アメリカというなぞ』講談社、2025年『西洋近代の罪 自由・平等・民主主義はこのまま敗北するのか』朝日新聞出版(朝日新書)、2025年
『逆説の古典 着想を転換する思想哲学50選』朝日新聞出版(朝日新書)、2025年
『メディア論集成 『電子メディア論』増補決定版』人文書院 、2024年
『生成AI時代の言語論 大澤真幸THINKING「O」20号』左右社、2024年
『我々の死者と未来の他者 戦後日本人が失ったもの』集英社インターナショナル、2024年
『私の先生 出会いから問いが生まれる』青土社、2023年
『未来のための終末論 大澤真幸THINKING「O」19号』左右社、2023年
『資本主義の〈その先〉へ』筑摩書房、2023年
『おどろきのウクライナ』(共著)、集英社(集英社新書)、2022年
『この世界の問い方 普遍的な正義と資本主義の行方』朝日新聞出版(朝日新書)、2022年
『〈世界史〉の哲学 現代篇1 フロイトからファシズムへ』講談社、2022年
『理想の国へ 歴史の転換期をめぐって』(共著)、中央公論新社 、2022年
『ブルシット・ジョブと現代思想 大澤真幸THINKING「O」18号』左右社、2022年
『経済の起原』岩波書店、2022年
『新世紀のコミュニズムへ 資本主義の内からの脱出』NHK出版、2021年
『社会学史』講談社 (講談社現代新書)、2019年
『〈自由〉の条件』講談社 (講談社文芸文庫) 、2018年
『日本史のなぞ』朝日新聞出版(朝日新書)、2016年
『げんきな日本論』(共著)、 (講談社現代新書)、2016年
『可能なる革命』太田出版、2016年
『自由という牢獄 責任・公共性・資本主義』岩波書店、2015年
『おどろきの中国』(共著)、講談社(講談社現代新書) 、2013年
『夢よりも深い覚醒へ 3・11後の哲学』岩波書店 (岩波新書)、2012年
『ふしぎなキリスト教』(共著)、講談社 (講談社現代新書) 、2011年
『社会は絶えず夢を見ている』朝日出版社、2011年
『不可能性の時代』岩波書店(岩波新書)、2008年
『ナショナリズムの由来』 講談社 、2007年
『行為の代数学』青土社、1999年
『虚構の時代の果て』筑摩書房、1996年(増補版・2009年)
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