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1949年、東京に生まれる。 幼い頃から野山の自然を好み、育った多摩地方の丘陵が宅地開発されるのを悲しんで、 将来は自然の中での牧畜に従事しようと、東京農業大学畜産科に進むが、畜産及び現代 農業全体が効率最優先の工業化を目指していることに失望して、この道を断念。 それに代わってさまざまな健康法や修行法、さらに思想、宗教等の方面に関心を広げ、 実践的な体験を経た後「人間にとっての自然」を自らの身体感覚を通して探究しようと武 の道に志す。 1971年、合気会本部道場に入会。主として山口清吾師に合気道を学ぶ。1972年、根岸流 4代目前田勇師に師事。1975年鹿島神流を野口弘行師に学んだ後、1978年松聲館道場 を建て、武術稽古研究会を主宰して活動を始める。 その後、振武舘の黒田鉄山師、韓氏意拳の光岡英稔師などと交流して学び、さらに武術・ 武道に限らず、さまざまな分野の人々との交流によって多くの教えを受け、また、古伝書を 読み込むなどして、試行錯誤しつつ技と術理を研究。 1999年頃から、その技と術理がスポーツ、楽器演奏などに応用されて、社会的関心が高く なったことで、より多くの世界と、より自由な対応をするため、また、武術の一研究者として の立場を明確にするため、2003年武術稽古研究会を解散する。 以後、介護、工学、教育等の分野からも関心が高まり、野口聡一宇宙飛行士からの依頼 で身体の使い方をアドバイスし、現在は東大工学部の國吉康夫教授からの依頼でロボット 研究に協力している。2007年から3年間、神戸女学院大学の客員教授も務めた。
現在、日本各地やヨーロッパで、主に武術に関する講座や講習会を行っている。 さらに、2009年秋から数学者の森田真生氏と『この日の学校』を立ち上げ、各地で受験や 資格を取るためではない学問そのものと向き合う講座を開いている。 また、ニホンミツバチの農業利用を通して、より自然な農業と、生き方を模索する活動を始 めている。
「身体から起こす革命」
森田真生氏サイト
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