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講師紹介

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粂川 麻里生

講演日 2025/12/09 (火)

粂川 麻里生
クメカワ マリオ 

慶應義塾大学文学部 教授

講師略歴

1962 年栃木県生まれ。慶應義塾大学文学部大学院文学研究科(独文学専攻)後期博士課退学。専門は、近現代ドイツ文学・思想、文化史、スポーツ史。『ワールドボクシング』記者、上智大学専任講師を経て、現在、慶應義塾大学文学部教授(言語文化研究所所長、アート・センター副所長)。訳著書にゲーテ『ファウスト』(作品社)、『ポケットマスターピース「ゲーテ」』、共編著に『サッカーのエスノグラフィーへ』(社会評論社)、翻訳にトーマス・ブルスィヒ『ピッチサイドの男』、同じく『サッカー審判員フェルティヒ氏の嘆き』(三修社)など。ゲーテ自然科学の集い代表、公益財団法人ドイツ語学文学振興会理事長。

慶應義塾大学言語文化研究所:https://www.icl.keio.ac.jp/member.html
慶應義塾大学アート・センター:http://www.art-c.keio.ac.jp/
X(Twitter):@mario_kumekawa
 

講演内容

【ハイブリッド受講】文学と音楽の交わりから芸術を探求する

「詩と音楽を新たな形で結びつけた芸術形式「リート」は、19世紀初頭ドイツで盛んになり多くの傑作を生みました。なかでもフランツ・シューベルトが作曲した歌集『冬の旅』は、詩人ヴィルヘルム・ミュラーの孤独と放浪の旅を描く謎めいた言葉に寄せて、人間の魂の深奥を描き出した比類のない傑作とされています。さらにはひとつの音楽ジャンルの枠を超え、近代ヨーロッパの思想、時代の人々の心理的危機にも大きな影響を与えました。今回は、リサイタル・シリーズとともにシューベルトの歌曲の研究を開始されたピアニスト仲道郁代さんとともに、詩と音楽の交わりより生まれたこのリートという芸術とは何なのか、ということに始まり、ミュラーの詩やシューベルトの音楽の魅力はもちろんのこと、その文化史的な深層や、近代思想への影響、さらに作品が今日私たちに語りかけるものまで、深く探索的に読み解いていきたいと思います。

※本講演は、対談90分・質疑応答30分の構成です。
■対談のお相手
仲道 郁代氏
(ピアニスト)


◎見逃し配信日程 ※本講演を予約された方のみ
2025年12月19日(金)0:00 ~ 12月25日(木)23:59
視聴方法は受講券を購入された方のご登録メールアドレス宛に、見逃し配信開始日の2営業日前にメールでご案内します。

主要著書

ファウスト』(翻訳)、作品社、2022年
よくわかるアメリカ文化史 』(共著)、担当「広島からゴジラへ」「スポーツとエスニック・アイデンティティ」、ミネルヴァ書房、2020年
サッカー13の視点 13人の研究者によるアカデミックサッカー講義』(共著)、創文企画、2020年
自然を前にした人間の哲学 古代から近代にかけての12の問いかけ』(共著)、担当「進化論と世界の美的統一について ゲーテ自然学の観点から」、慶應義塾大学出版会、2020年
Glossary of Morphology』Federico Vercellone, Salvatore Tedesco、Springer、2020年
Pazifikismus Poetiken des stillen Ozeans』(共編著)、Koenigshausen & Neumann、2017年
西洋教育思想史』(共著)、担当「‘反’啓蒙主義の人間観と陶冶論(人間形成論)」、慶應義塾大学出版会、 2016年
ゲーテ』(翻訳、共著)、集英社 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)、2015年
「モナドロジーの生命論的展開」『モルフォロギア』37号、ナカニシヤ出版、2015年
Querpässe. Beiträge zur Kultur-, Literatur- und Mediengeschichte des Fußballs.』Synchron、2003年
「ファウストとしてのウィトゲンシュタイン」『モルフォロギア』23号、2001年
 

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