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講師紹介

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川田 順造

講演日 2012/01/20 (金)

川田 順造
カワダ ジュンゾウ

神奈川大学 特別招聘教授・日本常民文化研究所客員研究員

講師略歴

1934年東京生まれ。
東京大学教養学科文化人類学分科卒業。
パリ第5大学民族学博士。

東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授、広島市立大学国際学部教授、
神奈川大学特任教授を経て、現在神奈川大学特別招聘教授、神奈川大学日本常民文化
研究所客員研究員。

1962年に西アフリカ内陸ブルキナファソの旧モシ王国を訪れ、以後アフリカ滞在は延べ9年
以上に及ぶ。フランスにも延べ9年余り滞在、大学での講義のほか、地方の伝統的職人の
面接調査を行う。日本の都市・村落で文化人類学的調査も学生時代から現在まで行っており、
アフリカ・フランス・日本を対比する「文化の三角測量」を提唱、その成果を日本語、外国語で
数多く発表してきた。
 
1974年「曠野から」で日本エッセイスト・クラブ賞、1975年『思想』に連載された『無文字社会の
歴史』で日本民族学振興会渋沢敬三賞、1984年レコードアルバム『サバンナの音の世界』で
文化庁芸術祭レコード部門優秀賞、1988年『聲』で藤村記念歴程賞、1992年『口頭伝承論』で
毎日出版文化賞。
2001年紫綬褒章、2002年小泉文夫音楽賞、2006年第1回日本文化人類学会賞、2009年文化
功労者として顕彰、2010年秋瑞宝重光章。
1991年アカデミー・フランセーズよりフランス語圏大勲章、1994年フランス政府より教育・文化
功労章、2010年ブルキナファソ政府より文化・科学功労章。

講演内容

「人類学から日本を問い直す」

1) 日本列島における、住民と文化の形成の過程を、最新の人類学の成果に基づいて考察し、
   それがこれからの日本のあり方を考える上で、どのような意味をもつかを考える。
2) 江戸=東京下町という、明治維新による断絶のなかった「地域」から、断絶のあった「明治
   日本」という「国家」を問い直す。
3) アジア・アフリカ諸国との比較の視野で「近代日本」を問い直す。 明治維新から1945年まで
   を「日本近代化前期」、新幹線や東京オリンピック、生活電化の高度成長期までの約20年
   間「日本近代化後期」として位置づけ、「日本近代化後期」以後の日本のあり方 を考える。
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■ この講演にご関心をお持ちの方へ ― 夕学スタッフからおすすめの3講演 ―
  ・12/9 (金) 長谷川英祐氏 「組織の効率と存続~アリとヒトの同じところ違うところ~」
  ・12/13 (火) 竹田青嗣氏 「哲学の遠望鏡で現代を見る」
  ・12/15 (木) 永田和宏氏 「科学と文学のあいだ」

主要著書

(下記「推薦図書」は含まず)
マグレブ紀行』中央公論新社(中公新書)、1971年(1999年・中公新書/復刻版)
曠野から─アフリカで考える』筑摩書房、1973年(1989年・中公文庫) 
無文字社会の歴史』岩波書店、1976年(2001年・岩波現代文庫)
悲しき熱帯』(訳書)、クロード・レヴィ=ストロース著、中央公論新社、1977年(2001年・
 中公クラシックス) 
サバンナの音の世界』白水社(白水カセットブック)、1988年
』筑摩書房、1988年(1998年・ちくま学芸文庫) 
口頭伝承論』河出書房新社、1992年(2001年・平凡社ライブラリー、上下巻)
西の風・南の風』河出書房新社、1992年
ヨーロッパの基層文化』(編著)岩波書店、1995年
サバンナ・ミステリー 真実を知るのは王か人類学者か』NTT出版、1999年
コトバ・言葉・ことば―文字と日本語を考える』青土社、2004年
アフリカの声―「歴史」への問い直し』青土社、2004年
人類学的認識論のために』岩波書店、2004年
文化を交叉させる 人類学者の眼』青土社、2010年
「悲しき熱帯」の記憶 レヴィ=ストロースから50年』中央公論新社(中公文庫)、2010年
 ※『ブラジルの記憶「悲しき熱帯」は今』改題書
ほか多数

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